「…っと…待ちなさいよコラァーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
あたしもそのマイクバトルに加わらせてよ!!
「ああああああ、あたしの話も聞きなさいよふたりともっ!!」
「…サラ。」
「サラちゃん…」
これは、あたしの、話でもあるんだよ!
勝手に、どんどん進めていかないで!
「さっきから聞いてりゃアイドルだのデビューだの訳の分からないことばっかり…」
歌って踊れるDJ?
たしかに、新しいかもしれないけど。
あたし、アイドルって柄じゃない。
「烈火さん、あたしは歌なんか歌いませんよ。一流の、DJを目指してるんです。最初からよそ見なんかしてる暇はありません。」
しかも…
「それにトウマが辞めるとか…なにそれ!聞いてないよ!」
四月からもトウマと一緒にいられるって思ったから、恋も諦められたのに。
「ねえ、あたしのせい?それなら、やめてよ!あたしきっぱりトウマのこと諦めるから!!もう、周りをうろついたりしないから!!」
だから、勝手に決めないで。
置いて、いかないで。
「どうしてあたしのことなのに、あたしだけ蚊帳の外なのよっ!?バカバカバカバカ!トウマのバカっ!!!!」
もう、そばにも、いてくれないの?
そんなの、イヤだ!
絶対、やだ!!