…一体、どういうこと?


騒がしかった会場は今やシン、としていた。
いつの間にか、皆ステージ上の二人のやり取りを固唾を飲んで見守っている。


「大体、これから部下になる新入社員に対して“サラちゃん”はナイだろ、サラ、“ちゃん”は。烈火さん。愛人かっつーの。」

「な、何を今更、」

「まだ抵抗しますか。アナタは、あからさまだって言ってるんです。」

「何がかNE!?」

「だから、好意が。」

「KO………」

「こ……!?」




・・・好意?



「烈火さん、こいつのこと大好きでしょう。」


え。何言っちゃってんのトウマ。

しれっと
とんでもないことを仰いましたねアナタ。


「何ワケの分かんないこと言ってんのトウマ!?」

「気付かないお前もお前だ。」

「気付くも気付かないも、烈火さんがあたしのことそんな目で見るわけないじゃん!!そんなの烈火さんに失礼だよ、ねぇ、烈火さ……」


・・・マジか。
どーして顔を赤らめるかな、ソコで。