「こ~れ~は~…いったい~~… どお~、ゆぅ~、こと、か、なぁぁ~~~~~」


「れ、烈火さ…・・」



でんでろりん、でんでろりん、と漫画のようなとぐろ線を背負って、我らがボスがやってきた。(※下から)

ひぃぃぃいぃ!烈火さんっ!
そうだった、忘れてた…!
あたし、就職か、恋かの2択をこの方に突きつけられてたんだった!!事態はそれほど簡単じゃなかった、、、!!!

烈火さんはそのままステージに上がってトウマからマイクを奪い獲った。


「トーマス。わたしは、安藤サラに手を出すな、と言っておいたはずだが…」

「まだ出してませんよ。」

「まだってことは…」


いやいやいやいやいや。
ちょっと待て。
待たんかい、おっさん。
いまの会話、全部さぁ、、


「烈火さん!!なんでマイクオンなんですか!?それ、オフトークでいいじゃないですかっ!!」

「…サラ、違う。烈火さんのアレは完全にワザとだ。」


トウマがあたしを制して言った。


「・・・はい?」


どういう、こと??


「烈火さんも、いい加減素直になったらどうですか。それから…いいんですか?この場で公に止めるってことは、俺からの反撃もここで公表するって、覚悟してる訳ですよね?」

「な、何がかNE?」


※ここまで全てマイクオンでお届けしています。


「ふーん…いいんですね。じゃぁ、遠慮なく言わせてもらうけど。」


そのあとトウマの口から語られたことは、とてもじゃないけどその一瞬で処理できるようなことじゃなくて。

あたしはいまだに、整理を付けられずにいる。