押しつけられた背中が、触れられた肩が、掴まれた顎が、熱かった。


くっそう、負けるもんか。

あたしは、今日から、トウマ無しで頑張らなきゃいけないんだから。


ひとりで立って
ひとりで走っていかなきゃ。


…ひとり、で。



ああ、
なんて孤独なんだろう。
身体の底から冷えてしまいそうだ。


思わず背中に走った寒気を追い払うように、拳を高く突き上げた。


さぁ。

しっかりしろ、サラ!
今朝、気合い入れたばっかりじゃないか。


扉を開けたら、“DJサラ”だ。

がんばれ。
教えてもらったこと全部、
ここで、見せてやれ。