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ちょうどお昼、正午から午後4時までの4時間。それがあたしに与えられたここでの最後の時間だった。
通常はひとり2時間の番組担当なのに。ラストだからって、特別にふた枠もらえた。さらに本社のラジオ局と回線を繋いでの中継まで用意されていた。
たかだかアルバイトの学生DJに、一体どんな特別待遇なんだろう。
本番5分前。DJブースの定位置に座って思わずそう呟いたら、
「ばーか。お前が4月から新人アナウンサーとしてNISに入社することが決まってるからだ。もう、今日からお前のプロモーションは始まってんだよ。自覚しろ、それくらい。」
いつもの通り、絶対零度の指摘が背中で響いた。
「…そ、そっかぁ。そうですねっ。ははっ。なななんか、プレッシャーですけど…がんばりますっ。」
後ろを振り返れない。
トウマが話しているのに。
それに…
どうしよう。
あたし、
身体が、カチンコチンだ。
ヘッドフォンをセットする指先も、唇も、小刻みに震えてる。
ああ、どうしよう。
これで、最後なのに。
ここに来てなに緊張してんだコラ。
あたし!!しっかりせんかーーーーっ!!