「エオス?
 あの、エオス?
 暁の女神・・・でも」



「そう。アタシはエオス。
 どーしたの?」



「お母さん、言ってた。
 エオスみたいになっちゃダメって。
 男の人とか大好きで
 すぐ連れ去っちゃうって。
 エオス、ダメ。
 悪い人って・・・・・・・・」



エオスは含み笑いをし、
溜め息を吐く。



「最近、そういうコト言う人が
 増えてるのよ、
 ・・・・・・まぁ、当ってはいるけど
 アタシはアタシだし
 それも、呪いだからね」



静かに、苦笑して。 




「・・・・決めた。
 アタシ、この子に賭けてみようかな、
 面白くなりそうだもの」




長い、私と同じ髪を揺らして
呟いた。