私は、そんな頑張ったお化粧も巻いた髪も洗い流して、部屋に戻った。


ベットには私が置き去りにしたケータイが転がっていた。


あれから…大地くんからどれくらいメールくれたかな?


電源を切った意地っ張りの彼女なんかもういらないかな・
もう別れちゃうかな?


そんな風になるなら意地なんて張らなきゃ良かった……。


でも、もう遅い。


いつものように大地くんの用事を優先すれば良かったのに。
ただの365日の1日だけだったのに。
誕生日だからってこだわっちゃった自分が情けなくなってきた。


別れたくないよ。
大地くんが大好きなのに!!


その時、バンと音を立てた扉。


萌「!!!」