気づけば、広い背中に腕をまわしていた。 きゅっとしがみつくと、あたしを包んでる腕も同じ動きになる。 「昔とおんなじだな、眞緒はやっぱり」 寝ている子どもに語りかけるような、やわらかい声をかけられて。 「……そうだね。変わってないかもね」 成長してるとかしていないとか、もう、そんなことはどうでもいいように思えた。 子ども扱いされても、この心地よさを与えてもらえるなら。