「安いシュークリームのさ、カスタードクリームのねっとりした感じっていいよね? 高いヤツより美味しくない?」



3つ目に手を伸ばしてパクリとくわえたあたしの顔を、ハル兄がまじまじと見つめている。



「……なに? あ、よく食うなとか思ってるでしょ。大丈夫だよ、もう1コはハル兄にあげるから」



もぐもぐ。



「……なに?」



あまりにもじーっと見られてるから、顔が熱くなってきた。


視線の恥ずかしめだ。