「今日も英語でいいのか?」 「うん。英語が1番苦手だから」 「了解。じゃ、前回の続きからやるか」 名講師は今夜も健在だ。 ハル兄の声や、指や、視線に、あたしは何度もうなずいて、 うなって、納得して、のみ込んだ。 「ジャマしちゃ悪いから~」 なんて言いながら、うやうやと紅茶とシュークリームを運んできてくれたおかーさんが退散して。 ハル兄が2コ、あたしも2コ食べ終わったころ、2時間の授業が終了した。