「それにしてもハルくん、すっかりカッコよくなっちゃったわよねー」 「……んぐっ」 あ、危ないとこだった……。 うどんなんて噴き出したら、鼻からも飛び出る。絶対。 「家に男の人がいるなんて、もうずいぶん久しぶりでしょ? おかーさん、ちょっとドキドキしちゃってさ」 ふふふと笑う目じりに、年相応のシワが刻まれる。 それを見ながらあたしは、小さく口を開いた。