懐かしい、景色。


あまりにも幸せな時間だから
これは夢じゃ
ないんじゃないかって
信じたくなる。

学園の招待状なんかきてない。
こっちが現実。
そんな風につい思ってしまう。



お父さんもお母さんも
二人とも嬉しそうに笑ってる。



皆でテーブルを囲んで、
お母さんの淹れたお茶を
飲みながら、

今日あった、何でもない事を
話していると
その内ルビアがカップを
ひっくり返してしまって、

お父さんは「大丈夫か?」
なんて言いながらも
オロオロし出すし、

お母さんは、
呆れた顔をしながらも
布巾を持ってきて
「ルビアはドジね。」なんて
言いながらも拭いてくれる。


そんな光景が面白くって
私は思わず笑ってしまう。




それにつられるように
皆、笑いだして─…。