翌朝朝早くから奏に起こされた。

部屋の誰かが遅刻すると連帯責任になるらしい。

用意が終わった時、もう奏はいなかった。


「置いてかれたー。」

部屋を出ると愛琉が待っていて一緒に教室まで行った。

教室には奏も居た。

なんだ、あたし奏と同じクラスだったんだ。

あたしまだまだ知らないこといっぱいだな~。

お昼休みになると愛琉に連れられて屋上で昼食を食べることにした。


「はぁー、疲れた。」

「だねー。」

「あっ、ねぇ奏ってどんな人!?」

「えっ!?奏?」

「うん!」


あたしが愛琉に質問すると愛琉は困った顔をして言った。

「奏とは幼馴染で、昔はもっと行事とかに参加してたけど、

しなくなったんだよね。」

「なんで?」

「さぁ。」