そして彼女は、この上なく安らかに息を引き取った。 彼の泣き声だけが部屋に響く。その他に物音は一つしない。 私の成すべきことは施した。 否、私の成せることは施したのだ。 別に私は、彼女を救いたかった訳では無く、また彼を助けたかった訳でも無い。 ただ、自分に課せられた任務を遂行しただけ。 それだけだった。 私は、悪魔なのだろうか。