「そっか・・・俺、また倒れちゃったんだ」

「また、って貴方、よく倒れるの?」

「うん、俺ちょっと体弱いから」

「体弱いのに、こんな真っ暗で何してたの?」

「ん?
 君を探してたんだよ」







は?

「あはは」

目を丸くしたあたしに、人間は笑う。


「何であたしなんか探してたの?」

「昨日逃げられちゃったからね~」

そう言って、口をとがらせた。


あ・・・
あたし昨日逃げちゃったんだっけ・・・


「でも!今日はあたし貴方に会いに来たのよ?」

「え・・・マジ?」


予想もしなかったのか、かなりびっくりしている。

あたしはこくり、と頷いた。

「そうなんだ・・・すっげえ嬉しい!
 俺が倒れてて介抱してくれたのも君だよね?
 ありがとう」

ドキ・・・

「べっ、別に!
 人間が倒れてたら助けるなんて、当たり前でしょ!?」

「でも君が助けてくれなかったら、俺死んでたよ」

「死ななくてよかったじゃない」

「あはは、そうだね
 ありがと」


人間の笑顔って皆こうなのかしら・・・
妙にドキドキするわ・・・