「ねえ、飲ませるわよ?
 海水でごめんなさいね、だけど・・・
 飲み込んで!お願い・・・」


人間の喉が、ゴクリと動いた。
何とか飲み込めたみたい・・・


人間は10分位すると、汗も引いて落ち着きを取り戻した。




















「もう何分位経ったのかしら・・・」
気がつけばさっきまで空で輝いていた光はもう無くなっていた。

でもまだ人間は意識を取り戻さない

「あたしがいても一緒かしら・・・
 もう帰ろうかな」



チャプ・・・
海に浸かり、帰ろうとしたその時



「ん・・・」


目が覚めた!?

あたしは急いで、人間の顔を覗き込んだ。




「あれ・・・昨日の子・・・?」


「良かった、目が覚めたのね!」



人間は、無事に意識を取り戻した。