「……光ちゃん…」
「光……」
声のする方へ顔を向けようとしたら、あっけなく、隆弥の腕で阻止された。。
その代わりに……
「なに。」
脅すような。
地を這うような、低い声でドアの前にいると思われる人達に向かって言っていた。
こんな隆弥、初めて…みた……
いつもの、優しい隆弥では無く、初めて隆弥の事を怖いと思ってしまった……
「ひかりっ!?」
「……っ!?」
この声……
顔を見なくても、分かる。。
だって、この声の持ち主は……
私にとってすごく愛しい人だし、
なんてたって、私の……幼なじみ。。
義理の兄妹でもある……
「光、どうしたんだよっ?!
急に、走り出したりして!!」
ヤダ……
これ以上、アナタの声。
聞きたく無い……
また泣いちゃうからー……