コンコン

私の部屋にはその微かなドアを叩く音が響き渡った。


「はい??」

「俺……輝。」

「輝…??
どう…した…の…?」

自分の部屋のドアを開けながら、輝に問う。


「俺さ……」

「ん??」

「っ……
イヤ、何でもねぇ…」

そう言いながら輝は、私の腕を取り、自分の方へと引き寄せた。

更に、腰にも手が回ってきて、大分…至近距離だと思う。。

「嫌な事でもあった…??」

「……っ」

ね、輝?

輝は、どんな思いで今。
私を抱きしめてる??



どうして、輝はそんなにつらそうに微笑んでるの……??

どうして……



そんな、悲しそうに私を見るの…よ……??








分かんないよ………







輝が今、何を考えてるのかっ……





分かんないんだよっ!!………