学校の中には色んな人が居った。


同じ小学校やった人も知らん人もとにかくいっぱい。




「人ごちゃごちゃしすぎ~、もぉうざい」


蔡香は、地面に座りだした。



「そんな所で座ったら邪魔なるで?」


「うん、大丈夫!」



いやいや…。


まあ、いいけど。





周りを見渡すと、皆がグラウンドへ移動しようとしている事がわかった。


「クラス張り出されるんちゃう?はよ行こやっ」



私は、蔡香の手を引っ張って立ち上がらせるとグラウンドにぐいぐい引っ張っていった。




「も~速いって、そんな急がんでも…」


蔡香の発言に地味にムカつきながらもクラスが張り出されている紙の前までやってきた。




「5組までしかないん?もっと多いと思ってたし~」



「蔡香、名前あった~?」



「今探してる~、そっちは?」



「私も今探してる~…あ、あった!」




2組の欄に 藤崎月愛 という文字を発見した私は、人ごみの中から蔡香を見つけ出し駆け出した。



「蔡香、何組っ?」


「うち2組っ!月愛は?何組っ?離れたっ?」



蔡香の言葉に私のテンションは急上昇。



「一緒や~っ!!!!」