保健室に入ると都合よく保健室の先生は、お休み。
ほっと一息ついて、ベットに寝転んだ。
「はぁー……」
重い溜息が自然と零れる。
自分でも嫌になる。
この性格。
言いたい事も言えなくて。
いつも相手に合わせっぱなしで。
いつも相手に任せっきり。
自分から行動しないし。
自分で何も決めれない。
そりゃ、矢野君だって……こんな私、嫌になって当然だよね。
他の人のところに行ったて仕方ないよね……。
布団に潜って涙の溜まった瞳を、静かに綴じた。
暫くすると保健室のドアの開く音がした。
……誰か来たんだ。
先生、休みなの知ってるのかな?
一瞬止まった足音は、真っ直ぐにことらに向かって来る。
え……?
こっちに来る?