私はそのコートを羽織る。
「どうぞ、中へ。私は馬車の運転手なのでここから先へはお送り出来ません…。中へ入れば執事達が案内してくれます。お気をつけて…。」

もうお別れかぁ…

「ありがとうございました!!パウンドケーキおいしかったです!!さようなら。」

私は深くお辞儀をし、中へ入った。

おじいさんはまた微笑んでいた。