「あの時じゃなきゃヤダ。」

「なんで！」

「僕の怒りが最高潮だったのはあの時だからね。」


はぁ？
喧嘩するつもりだったのか？


「なんで希夜に怒ってるんだよ。」


「アイツの存在事態許せないね！あんなヤツなんかより僕の方が生徒会長に向いてるし、意気込みも全然違う！」

「光の方がやる気無さげに見えたけど・・・」


「はっ？何言っちゃってんの？僕が決意表明にどれだけ全力で取り組んだか知ってるわけ？」

全力？
やる気なさげな見た目からは想像できない言葉がズラズラでてくる。


「1週間前から下書きして、何度も直してやっとできた傑作だよ？」


あの単調極まりない決意表明にそんな熱意がこもっていたとは。
全く気づかなかった。

「僕ならこの学園の生徒を統率するなんて楽勝なのに！」


それから、光がしゃべりはじめた時から違和感があったのがやっとわかった。


コイツ、中身と見た目が全然違う。


見た目は猫背でボサボサ頭の暗そうで
"生徒会長とかだりー"とか言いそうなやる気ゼロ男に見えるのに

中身は

意外とお喋りでリーダー気質のようだ。
まぁ、見た目が伴っていないから、気持ちだけが先走ってるようだが。



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