「あ、天世怜悧。」
「あっそう。」
自分から聞いてきたくせに何その言い方!
「てか、なんで逃げたわけ?」
「そ、それは・・・」
目を付けられてると思ってたからなんて言えない。
「おまえのせいでアイツに言えなかったじゃんか。はぁ。」
ため息を一つつき、眉を寄せ軽く睨まれる。
そしてだらしなく下がったズボンから飴をとりだし口に放り込んだ。
光のヤツ希夜に用があっただけなのか・・・
早とちりして、無駄な労力を使ってしまった。
「ろうしてくれりぅあげ?」
「は?」
コイツ・・・
「飴!」
ガリガリガリガリ----
「どうしてくれるわけ?」
はぁ。
「どうするもなにも。しょうがないだろ?また、言いに行けば?」
スタスタスタと私の目の前に来るとヤンキーがメンチきるときみたいに鋭い眼光をさせて顔を近づけてきた。
「な、なに?」
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