アイツまさか私を追ってるのか?

そんなはず、、、
でも、、、

ど、どどどどうしよう!



「アイツにしては遅いくらいのお出ましだよ、フフフ。」


「へっ?」

「ふーん。久しぶりに見たな、あんなに怒った顔。」

「えぇッ?」


どうゆう意味ー!?

私が何をしたって言うんだー



とりあえず、


逃げなきゃ!


「希夜、ごめんだけど俺、先に行くな?」


希夜の返事を待たずに私は走りだす。




ホールを出て、校舎までの道のりは長い。
寮の裏道にあたるソコは建物に囲まれ、大きな道を外れると迷子になりそうだ。
唯一知ってる建物はタンポポ寮と椿寮だけだし。

もうそこも結構前に通り過ぎたような気がする。
まだ、建物からまだぬける様子がないが。

人の間を縫うようにして、そりゃあもうダッシュした。

だが、後ろを振り返れば、


生徒達を蹴散らしながら走る光がすぐ後ろまで迫っていた。




怖くなった私は一瞬の隙をついて校舎への道から外れた狭い通路に入り、少し離れた焼却炉(ショウキャクロ)らしき所の横に身を潜める。


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