「お、おぉ。だな。・・・ハハハ、」
戸惑いながらのから笑いは物凄く不自然に写っているに違いない。
口の端がヒクヒクするのが自分でも分かる。
希夜に笑いかける日がくるなんて思ってもみなかった。
それが愛想笑いでも。
それにしても、希夜のヤツ、今までで一番楽しそうだ。
成績発表が恐ろしくなってきたわ。
胸に不安を覚えつつも、希夜と並んで歩き出す。
私達が止まっているときに皆教室に向かっていたからか、まばらにしか人がいない。
そんな中、
スタスタスタスタ----
ドン!
"おいッ!"
スタスタスタスタ-----
バッ!
"ぃッた!どこ見てんだ!"
何やら騒がしい。
何気無く後ろを見てみると
ひッ!
「おい、おまえッ!」
あちこち当たりながら物凄い形相ではや歩きする
アイツ、
えーと
アイツだ!
光がいた。
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