「希夜、どうする気かな?」

「ま、いつもどうにかなってるから大丈夫じゃね?」


またそう呑気(ノンキ)な・・・



希夜は一向に静まる気配のない様子をみると、ニヤリとしていた顔を真顔に戻す。

そして、おもむろに片手を上げ、思いっきり目の前の台に向かって降り下ろした。

衝撃でキィーンとマイク音が鳴り渡る。


再び静かになった講堂内を見渡す希夜からは黒いオーラが取り巻いてるようにみえた。

希夜の顔はいたって冷静で怒っている様子はない。

なのにゾッとするほどの気配がそこにあるのだ。


「まったく、困るよ。

君達はどんな権限があって俺に文句言ってるわけ?

そんな筋合いはない。

悔しかったら俺を越えればいい。



それができる奴がいるなら、ね?




ニヤリ-------


う、ウザッ!


絶対"俺を越えるやつなんかいない"とか思ってる!




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