「こんなの日常茶飯事(ニチジョウサハンジ)だからな~。まぁ、見てろって。」
圭也はため息混じりにそう言った。
え?
日常茶飯事?
舞台上の希夜はガヤガヤとした講堂内を見渡すとマイクを近付け呟(ツブヤ)いた。
「うるさい。」
シーンと鎮まりかえる。
自分の態度が悪かったせいで、ざわついているというのに相変わらず勝手なヤツだ。
だが一時するとDクラスの座る場所から暴言が飛んできた。
「学年1位だからって調子乗ってんな!」
「見下してんじゃねーぞ!」
あまりのDクラスの剣幕に私は圭也に目で問いかける。
もう入学式の雰囲気ではない。
「Dクラスの奴らはほとんど学園の進学者だからな。希夜のことも知ってるし、これも日常茶飯事。」
「へ、へぇ・・・」
希夜っていろんな人から嫌われてるんじゃん。
なんか可哀想。
自業自得だけど。
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