低い落ち着いた声がホールに響く。
堂々とした態度に多分みんなが尊敬の眼差しを向けていることだろう。
概に私は藤原さんから目が放せなかった。
こんな凄い人が同級生なんて信じられないのだ。
だが、私が見たときにはもう終盤(シュウバン)に入ってたらしくすぐに終わってしまった。
"私のアホ!"
藤原さんの決意表明を自分がボケーッとしていた為に見逃してしまった。
アホ過ぎるでしょ、自分…
悔しさを噛み締め、私はまた舞台上を見るしか他ない。
はぁ
藤原さんの次は、
予想はしていた。
うん、悪い予感も。
ま、さっき3人の決意表明者が立ち上がった時点で気づかない方がおかしい。
わかっていた。
わかっているのだけど、
認めたくない!!
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