「怜悧、見ろ!!」
復活したらしい圭也に揺すられ、舞台を見遣る。
光が反射してキラキラ輝く舞台上。
ドッシリとしてびくともしなさそうな佇(タタズ)まい。
キリリと上がった太い眉に、何もかも包み込むような安心感のある笑顔。
スポットライトに照らされたその人は!?
「あっ!!」
ふ、藤原さん!!
「何で!?」
「入学成績、第2位だってよぉ〜」
勉強だけを頑張ってる人だって上位に入るのは大変なのに。
へー!!
藤原さん、やっぱりすごい。
文武両道!!
八巳のことなど頭からすっかりふっ飛んだ様子の怜李は目を輝かせて藤原を見つめる。
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