希夜と同じくらいヤバい奴に目をつけられたってこと?


「ないわー」


「ねぇ、聞こえてんですけど。」


え?


ひゃー


振り返れば〜

希夜〜♪


希夜が真後ろの席だと全然気づかなかった。


突っ立ったまま冷たい視線で私達を見下げていた。


このアングル、

怖ッ!!



圭也は、

恐ろしさのあまり固まってしまっている。


「すみません・・・」


「いい気味。アレ結構しつこいから・・・フフフ」


しつこい?

何が?

どういうこと???


「どう「パチパチパチパチーーーーー」」

聞こうとしたのだがスピーチの終わりを告げる拍手により、声が掻き消されてしまった。


次の決意表明が始まる。

怜悧は待っていたが希夜が怜悧の方を見ることはもうなかった。


.