舞台に置かれたマイクスタンドの前に着いたらしく八巳の掠れた声が聴こえてきた。

「ーーーーーにこの日を迎えられた事を嬉しくーーーーー」


当たり障りない言葉がズラズラと並ぶ、単調窮まりない決意表明。

眠たくなるではないか・・・


まぁそれはいいのだが、気になるのは八巳がずっとこちらを凝視しているということだ。


瞬き一つしないから、なんだか怖い。


怒りをも感じる八巳の表情に私は不安になり隣にいた圭也を小突いた。




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