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「皆さん、ご入学おめでとうございます----・・・」


シーンとした講堂内に一人の男性の声が響きわたる。
長い7日間が過ぎ、やっと入学式だ。

舞台がしっかり見えるように段になっていてその男性を見上げるような形で私達は椅子に座っていた。

ライトに照らされた顔は優しそうで、赤茶の髪の毛に縦ラインの入ったブラウンのスーツを着こなす。



ズラリと並ぶ大量の高そうな椅子。

高い高い天井。


その全てが彼の為にあるような気がしてならない。

とてもダンディーな人だった。


誰もが一言も聞き逃さないように熱心に聞き耳をたてる。



こんな入学式初めて。

私がかつていたお嬢様学校でさえ、居眠り続出だったのに!!←え?


この学園の理事長、高龍寺 悟(サトル)のなしえる業なのだろうか。


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