程無くすると架依斗も席に着き、朝食を取る。

圭也は最初こそ意外と静かだったが、アホで馬鹿だからいつもの調子で架依斗としゃべり始めた。

恭はにこやかにそれを眺めている。


凛は、まだ夢の中のようだ。

なんの夢見ているんだろうね、君は。
ホゲーっとした顔がなんとも可愛らしい!!

癒し・・・


そして私は

「・・・狭い。」

どんな小さな呟きでも聞き逃さない。

全神経を希夜に集中させていた。

うん。

今日はいつも以上に危険だから当たり前だ。


「狭い。」

しまった、危ない危ない・・・

横目での睨みは通常の二倍の威力がある。

私は素早く机の端っこの方に寄った。



ふぅ〜
焦った〜

もう少しで狼の餌食(エジキ)になるとこだった。