なんでこんなに機嫌が悪いの!?
頬杖(ホオヅエ)を付きながら横目で睨(ニラ)むその姿は、飢(ウ)えた狼のよう。
皆、敢(ア)えて素知らぬふりをしているようで、希夜に絡(カラ)む奴はいない。
「・・・ごめん。」
私もここは穏便(オンビン)に済ませよう。
というか、怒らせて危険に陥(オチイ)るのは私なのだ・・・
素直に謝り、希夜を刺激(シゲキ)しないようにゆっくりと座った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
隣になんて座りたくなかったのに、希夜が真ん中に座るから
向かいには恭、圭也、いつの間に来たのか凛まで座っている。
架依斗は皆の分の朝ごはんをせっせと置いている所だった。
希夜の隣ということは気にした様子もない。
まぁ、あの架依斗だからね、
おそるべし・・・
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