恭の視線にいたたまれなくなり目の前のお茶に口をつけた。
「それ架依斗の」
ブォフォッ!!
か、か、かかかか間接
キ?
「冗談ですよ。」
ひ、ひどい・・・
思わず噴いてしまったじゃないか。
「まぁ。架依斗は老若男女、虜(トリコ)にしますからねぇ。」
意味深な言い方にカァーッと顔が火照る。
きっとさっきの光景も見ていたに違いない。
恭の意地悪!!
「怜悧、可愛いですね?」
クスクス笑っちゃって
絶対からかっている!!
下から見上げるようにして見る切れ長の瞳は完全に面白がっていた。
私の顔は赤みが増すばかり。
こんのやろ
穏やかな気分になるってのは前言撤回だ!!
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