朝から私を殺す気だろうか・・・


「怜悧、軽そうだし、ね?」

目を細め悪戯っ子のような顔をして私の背中に片手を回す。

天然?

計算?


どちらにしろ
破壊力抜群。


罪な男は取り乱す私を優しくリードし、1番端っこの席に座らせた。

そして、そのままどこかに消えてしまった。


「おはようございます。」

「ひょッ?・・・びっくりしたぁ。恭いたの?」

「最初からいましたよ?」

全く気付かなかった。
失礼すぎるだろ私・・・


「ご、ごめん。」

「気になさらないで下さい。」

丁寧だなぁ。
恭と話してると穏やかな気分になる。

「それより顔が赤いようですが、」

「え゛!?い、いや〜今日は暑いからかなぁ〜」

目が泳いでるの自分でも分かる。

でも架依斗のせいだなんて死んでも言えないよ。