そう言い残して部屋を出ていく希夜。

た、助かった・・・


「なんで俺だけぇ〜」

圭也はこの世の終わりとでもいうような情けない顔で床に崩れる。

助けてやりたいのは山々だけど、私には憐れみの目で見ることしかできない。

圭也、ごめん。


「・・・部屋一緒だし、圭也も許してくれるよう頼んどくよ。」


凜がそう言って圭也を宥(ナダ)める。

「凜太郎じゃ無理だよ〜架依斗ぉ〜」←失礼な

「あー。いいよ?何だかよく分からないけど言っとくよ。」


やっぱり、分かってなかったんだ架依斗。

圭也は架依斗のマリア様並の微笑みを見るとパァッと顔が明るくなった。

「架依斗。一生付いてくぜ!!」

架依斗ってホント頼りになる。
圭也より架依斗に守ってもらった方が安全かもなぁ。