簡単に終わらせないよ?

終わらせないよ?

終わらせないよ?

終わらせない・・・




え゛ぇーーーぇえ?



気づいた時には唇は離れ、希夜が後ろに吹っ飛んでいく。


「怜悧!!大丈夫か?」

圭也が赤い顔をして駆け寄る。

え?


「火事場の馬鹿力ってこのことかなぁ!!・・・フフフ・・」

ヒャー!!

ユラリと立ち上がる希夜のあまりの恐さに圭也と互いに寄り添って腕を掴む。


「お、おまえ、何したんだよ!!」


「怜悧が危ないと思って、希夜を離そうとしたら・・・」

「え゛ぇー?」

「バァーーンって・・・」

「ば、バカヤロー」


うわうわうわ
近づいてきてるし・・・



「今日のところは許してあげるよ。
・・・圭也は後で俺の部屋に、ね?」