「・・・怜悧・・・大丈夫?」

「凛ッ!!」


凛は気づいてくれたみたいだ。

まだ眠いのか眼を瞬かせながら、心配そうに首を傾げている。


"凛、大丈夫だよ"

って言いたいところだけど、これ以上ヤツの隣は限界だ。

圭也は役立たずだし、希夜顔近いしッ!!

SOSの信号を凛にむけて送ってみた。



「怜悧・・・。こっちにおいでよ。一緒にお昼寝しよう?」

よっしゃー!!
通じてるー♪


「うんッ!!」

大きく返事をして凛のとこに行こうとするが、

「ぐへッ。」

私の首の襟(エリ)はヤツに捕えられていた。


「凛太郎。俺、せっかく怜悧と友達になれそうなのになぁ?」

妙に優しい猫撫で声に背筋がゾクリとする。

友達になる気ないくせによくいうよ。


「?・・・そうなの?」

凛ッ!!それは嘘だよ。
私は必死で表情でアピールした。


「邪魔すんなってぇ〜、凛太郎〜」

お前が邪魔じゃボケー!!


圭也の一言で一気に凛が困った顔になってしまった。