「藤原さん?」

「うん。」

「うーん。藤原はこの学園に何人かいるからねぇ。下の名前は分かる?」


「下の名前、聞いてない・・・でも、スッゴく男らしくて凛々しくて正義感の強そうな人ッ!!」


「えっ!!それってアイツじゃね?架依斗。」


「あぁ、そうかも。有名だからね・・・多分Bクラスの藤原 剣導(フジワラ ケンドウ)だと思うよ。」



藤原 剣導
っていうんだ。

Bクラスにその名前。
まさにイメージ通り。


「彼は確か柔道の日本一でしたね。」

ってそっちー!?
見事に期待を裏切ったーッ!!


何気に聞いていた恭は希夜の方に視線を向ける。


「希夜。悪い顔になってますよ?」

「フーン。藤原 剣導ね・・・。」


げッ!!
そういえば希夜居たんだ。
なんてこった・・・


恐る恐る希夜の様子を伺った。