ベコッ


「あいたっ!」


おでこに鈍い痛みがはしり、目を開ける。


「やっすい女だね。」

「へっ?」

「君にできることはなにもない。」


「えぇっ⁉」


それじゃあそれまでのフリは何だったの?
徐々に自分の行動に恥ずかしさが込み上げる。


「お、思わせぶりな態度とるからっ!それが望んでることかと!」


「んなわけないでしょ。普通、そんな素直に目をとじる?望んでたとしても興醒めだね。フフフ」


くっそー
このドS!鬼畜!

「もうこうなったら協力するというまで帰らない!」

プルプル震える私をニヤニヤした顔で見て楽しんでいる。


こんな時に!
もう、何が何でもここから離れないつもりだ。


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