「なんでそんな風に言うんだよ。」


「思っていることを言ったまでだ。」


きっと、知らないから言えるんだ。
親しかった人が突然目の前から消えて、居なくなってしまう寂しさと悲しさを。


圭也は希夜に合わせる顔がないと言った。
もう二度と会えなくなってしまうかもしれない。

突然目の前が真っ暗になった気がして、顔を両手で覆う。

「なに?」

不審な玲李の様子に、希夜から声をかけてきた。

「な、何でもない・・・」

ずっと待ってたって、探したって私の時は遅すぎた。
希夜の事は気を許してるわけじゃないけど、同じ思いをしてほしいわけじゃない。

それに私も圭也がこのまま居なくなるなんてイヤだ。
友達は沢山できたけど、圭也の変わりなんていないよ。

「私はこのままでいいとは思わない。」

「それは、君の勝手でしょ。」


どうしたら、希夜は手伝ってくれるだろうか?


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