恭なんて嫌いだ‼
なんでもお見通しだし、意地悪だし‼
大人しい顔して、腹の中は真っ黒くろすけに違いない‼
それに・・・
「へっ?」
にゅっと恭の手が腰に伸びてきて玲李をいとも簡単に引き寄せる。
「お、おいっ‼」
「いつまでたっても来ない怜悧がいけないんですよ?」
不敵な笑みを浮かべる恭に、がっくりと肩を落とし降参した。
そう、恭は私に対する態度が他の人と違うのだ。
扱い方がなんというか・・・
少し前から感じていた違和感。
ま、何でもなければいいのだけど・・・
玲李は大人しく隣でモニターに目を向けたのだった。
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