スタジアムの隅っこに設けられた救護所の椅子に座り、ぼんやりと体育祭の様子を見守る。
転んだのとか、腕の中で硬直していたこととかで、身体のあちこちが痛い。
まだ脈が正常ではない気がする。
恭って、いつも何もかもお見通しだから尚更恥ずかしい。
気の多いやつだなんて思われていたらどうしよう。
近頃この異性に耐性の無さをどうにかしたいと本気で考えている。
架衣斗とか恭とか光ならともかく、あの希夜にまでドキドキしたことがあるのだ。
どう考えたっておかしい‼←失礼
多分慣れていないからってだけだと思うけど・・・
でも・・・・
うわーさっきの今思い出しても恥ずかしいよ―――っ
恭って妙に色気があるんだよな・・・
近くで見ると、カッコいいというよりは、美人さんって感じだった・・・
うぅ~
忘れてしまいたい‼
また熱くなってきた。
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