初めて会ったような気がしないと思ったら、圭也の家族だったか。

全員どことなく似ている。




「全く何なの?この茶番は。」


「くるみちゃんてば圭也のどこがいいの?理解できな~い。」


「あらあら?また一段と派手になってない?反抗期かしら?」


姉ーズ。意外と毒が・・・




「おいおい‼聞こえてんかんな?てか、最後のっ‼松ネェには言われたくねぇわっ‼」



先頭にいた茶髪の美女が松ネェらしい。


「あらあらあら?お姉さまにそんな口答えしていいと思っているのかしら?」



ふふふと笑いながら圭也に近づき、頬っぺたをつまむ。
お姉さまが恐ろしい。



「イテテテテーーやっ、ヤメロっ‼くるみぃ~」


「メっ‼にぃにイジメめっ‼」



くるみちゃんに助けを求めるとは。
なんてヤツだ。

くるみちゃんは一生懸命に圭也を守ろうとしている。


そんな怒った顔まで愛らしい。

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