「二人はなんか競技出るのぉ?」


「俺は借り物競争に出て、後は体育祭の司会進行するぜ。」



「まさか放送委員っ⁉」


ハルは叫ぶ。

いつの間に入ったんだろ。


「急に成績が上がったからなぁ~ギリギリ委員会に入っちゃったし。」



最初何かの間違いかと思ったが、勉強合宿で私達と一緒に勉強するうちに自分の成績も上がったのだ。
1か月だったというのに、鈴音の成績とか、圭也の成績とか、玲李の成績とか、凄い伸び率だろう。
家庭教師軍団恐るべし。



「凄いなぁ~オレも成績良かったら放送委員入りたいって思ってたんだぁ~」


ハルは羨ましそうな表情で圭也を見る。


「そんなにいいものか?ま、俺の進行ぶり楽しみにしてろよー」


圭也が放送委員なんて大丈夫だろうか。
ミッキーもハルも少し不安に思ったのか、ぎこちない表情で微笑んだ。



「怜悧は総合リレーだったよな?」



「あぁ・・・」



そうだ。
私は総合リレーに出るのだ。
足、遅いというのに・・・
迷惑をかけるのが目に見えている。


玲李は、はぁっと深いため息を漏らした。


その様子に3人は気の毒そうに苦笑いしていた。



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