「・・・怜悧、ありがとう。大分片付いた。」
膝をつき紙を拾う玲李に、凛が座り込み覗いてきた。
「・・・もう、いいよ?」
凛の可愛さに、にへっと顔が緩む。
「気持ち悪・・」
希夜のやつ‼
聞こえてるから‼
私もそろそろ帰らなければ。
もう夕方も過ぎ、日も落ちてきている。
半端な姿勢だったから腰痛い。
「んじゃ、またな。」
んーっと伸びをしながらドアへ向かって歩いた。
「ねぇ。」
「へ?」
希夜から声をかけるなんて珍しい。
「言いたいことがあったんでしょ?」
私って忘れっぽいのかな?
すっかり忘れてた。
でも、凛いるけど言っていいかな?
「・・・夕食の席取ってくる。」
私達の会話を聞いた凛がまたもや気をきかしてくれる。
二人っきりにさせてくれるようだ。
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