「ってアレ・・・さっきなんか、怜悧の頭異常に熱く感じたんだけど気のせいか?」
モヤモヤ
グルグル。
"楽、でしょ?"
これのどこが楽なんだ。
だるくて、辛くて、泣きたい気分だ。
全部、希夜のせいだ。
トントン。
扉がノックされ、光が姿を現す。
私の姿を見るなり、少しだけ目を見開くとのろのろと近寄ってくる。
横たわる私の横に腰かけ、おでこに手を伸ばす。
ひんやりと気持ちのいい感触に目を細める。
「何勝手に入ってきてるんだよ~てか何してんだっ‼」
「ノックしたし。」
「いいって言ってないだろ‼ちょっそろそろ手をどけろよ‼」
光の手が離れそうになり、離れてほしくなくて思わず自分の手を乗っけて抑える。
「えぇっ⁉れ~いり~?」
.