あの日から2週間が経った。




「れ~いり~最近元気無くない?」



突如(トツジョ)目の前に広がる顔面に頭突きを食らわせる。


「いっつッ‼ひで~」


この覗き込む癖(クセ)、どうにかしたい。

せっかくの休みにもかかわらず圭也はひっつき虫だ。


ベットに転がる怜悧の脇で圭也は悶絶していた。



「どっか行こうぜ~」


「そんな気分じゃない。」



ずっと、モヤモヤしたままだった。


もうアイツに怯える必要無くなったしラッキーって思えばいいのに。

なんか最近何をするにも億劫(オックウ)だ。



"楽、でしょ?"



その言葉が耳を離れない。

ぐるぐると頭の中で回って、何故か悲しい気持ちになる。


極め付けは、身体がだるくて重い。


なんだか熱いし。



立つとフラフラするんだ。




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