1人、ストーカー疑惑にあたふたしていると、希夜の瞳がだんだんと冷たく変化していった。



「無駄に疲れるよ。」



「・・・え?」


「まぁ、誰が何のために君をこの学園に入れたのかは知らないけど、この現状を見たらがっかりするだろうね。」


がっかりだなんて・・・


希夜の言葉がぐさりと胸に刺さる。

事実だからこそ、痛い。



私は行動に移すのが遅すぎたのだろうか?

お父様はがっかりするだろうか。

ズキズキと胸が痛い。



だけど、敵の希夜に言われる筋合いないと思う。

どうして急に攻撃的な言い方をするんだろう。
言葉の端々にトゲが含まれている。


怜悧は希夜との間合いを詰めて、睨みつけた。


「うるさい。」


「具体的に何をするのかさえ指示されてないみたいだけど、君をここに入れた人は君の事を過信してるの?それとも・・・バカなの?フフフ・・・」


あんまりな物言いにカァッと血が上って、身体が熱くなる。

私は馬鹿でいまだに分からないけど、きっと理由や意味があるはずなのにっ‼


「バカにするなっ‼」


「ふーん。」


だが、そんなことしか言い返せない。
悔しくで浮かんできた涙をぐっと堪える。


あー

悔しいくやしいくやしいっ‼